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■電波系B-Fileとは
読んで面白いのがB-Fileだとすれば、電波系B-Fileはそのもっともたるものでしょう。概ね、何をいっているのかわからないものばかりですが、常人の領域をはるかに超越したB-Fileに出会ったときは、胸の高まりを覚えずにはおられません。
◆電波系B-Fileってどうやって探すの?
電波系B-Fileを検索するのは容易ではありません。正確かつ簡便に特許検索をなし得るように様々な検索手法が開発されていますが、いずれも、電波系B-Fileの検索には不十分であるといわざるを得ません。
一つの方法としてはIPC(国際特許分類)やFI(日本版IPC)を利用する方法があります。つまい、何をいっているのかわからない電波系B-Fileは分類できない、ということを利用するわけです。分類不能できなかった特許はIPDLの公報フロントページ検索で、IPC=0000として、簡便に検索することができます。参考:X-Files
ところがIPCを付与する分類審査官もプロですから、分類できないなどと軽々しくはいえず、半ば無理矢理IPCが付与されることがあります。さらに技術的にどういうものかわかる電波系B-Fileもありますので、IPCのみ頼るわけにはいきません。そのため、キーワード検索などが必要になってくるのですが、思いもよらぬことが書いてあるのが電波系B-Fileですので、これも有効な手法とは言えません。
電波系B-Fileとの出逢いとは、とても難しいものなのです。
◇代表的な電波系B-File
もっともB-FIleらしい電波系のB-File。まずは、代表的なB-Fileをお楽しみ下さい。
発明の名称:HIDETOに基づく航空、宇宙関連の物や手段とすべての関連物を利用した手段や銀行の運用又は経営法
概要:この分野では有名なHIDETO特許。要約を読んでもなんのことだかさっぱりわかりません。電波系B-Fileでは、なんのことだか理解するのが重要ではないのです。ともあれ、本文を読んでみて下さい。特に、図面が味わい深く、日記調になっているのですが、日付により発明者の思索の過程を追うことができます。なお、HIDETOとは発明者の名前から来ていると思います。
発明の名称:AC、ACコミュニケーション情報システム ACとは、Alive Computerを意味し、生きている、成長する、進化するコンピュータの力である。この力によって、ソフトメディアの世界における完全自動の、心と生命をもって、生きている、考える、運動するコンピュータシステムが実現できる。この力によるシステムを、ACコミュニケーション情報システムという。
概要:5W1H又は6W1Hを得る事を目的とする「AC、ACコミュニケーション情報システム」。なんのことだかわかりません。実は、電波を一番感じるのは審査経過における出願人の対応だったりします。審査経過は→
審査経過ウォッチング
発明の名称:体内から発生する病気の根源の発見と、予防方法
概要:「幻覚に加えて、頭の中で電子音が鳴り、火花、嵐、雷鳴が起こる場合もある。つまり、神経がショートしているのだ。なぜ神経がショートするのだろうか。」(明細書より)
なぜ、ショートしたのでしょうか。
◇代表的な電波系B-File発明家
発明家の中には、複数の特許を出願する人たちがいます。そしてうれしいことに、複数のB-Fileを産出してくれる人たちがいます。これらの内、代表的な電波系B-File発明家の作品群をお楽しみ下さい。
永井正哉氏
永井正哉氏は、すでに300件以上出願されている偉大な発明家です。氏のB-Fileは、いずれも味わいのあるものばかりですが、なかでも電波の香りの漂うものをここで紹介します。
発明の名称:秒速4.76センチマイクロカセットテープレコード
概要:永井氏がミセス松田聖子に歌ってもらいと思っている「私は孤独」の歌詞も掲載されています。永井氏によると、氏の歌は、素人にしては余りにも旨いので、どなたからも敬遠されるそうです。
発明の名称:配電線などを用いて放送や通信の周波電流を送信し受信する方法
概要:永井氏の電波受信具合が顕著に出ている逸品。氏曰く、「私などは自慢ではないが、他入に知られない秘密などと言うものは全く無い。この世に生を受けてこの方全人生が公開されている。そして深い眠りに落ちている以外はほんの一瞬の間も無いように精神を安定化させないように周囲の人間を使って或は直接電波的に刺激されている。 」
木越保光氏
霊力・気力に精通されている木越保光氏です。
発明の名称:物質の良化法と製薬法
概要:「中国の神仙伝等に仍ても、昔の仙人(気功師)は癩病患者も立派に治しています。気を強くすれば、ドンな病気をも治しえると思います。(若し治しえない病気があったらそれは気の力が弱い故だから、モット強力に気を強くすれば0Kと愚勘致します。なにせ1000京倍以上に増幅された気の力で、物質の質量を少し増量させましたので。モット強い2508.6億垓倍では1000京倍よりも良い結果を得られました。」(明細書より)
発明の名称:あらゆる物を丈夫にし、すべての病気類を癒す神薬及 びその製薬法
概要:「エイズウイルスよ死ね!腫瘍と傷と湿疹と諸悪病類は治れ!各頭面部等と各内臓等と各細胞等はキラキラ輝く様に丈夫になれ!治った!治った!亦、万物よ丈夫になれ!」(明細書より)
平山ファミリー
平山ファミリーは平成9年頃から特許出願をはじめられたB-File界注目のB-Filerです。夏休みの宿題のようなテーマを扱われていますが、立派に電波系の匂いが漂います。
なお、
日本テクノマートホームページの
特許流通データベースお知らせにライセンス情報が掲載されています!(情報提供bySAKATAさん)。ファンは必見です。(2001.1.7)
発明の名称:帯電感応
概要:樹脂(ナイロン等)を重ねると静電気が見えるようになるというもの。静電気に寿命があることと小宇宙を形成していることを見えるようにしたもの、だそうです。
発明の名称:帯電感応
概要:合成樹脂を重ねると電子の対流が見えるようになるというもの。電磁波が動いていると証明できるもの、だそうです。
発明の名称:オーロラの創り方
概要:オーロラは、月あかりに因る、彩雲の仲間だと思います、ということなのですが、オーロラの作り方を発見したということだそうです。
発明の名称:風の秘密,火の実体
概要:ライターの火を電灯で照らした時火の部分に影は無い、ということから出発する哲学的思索。発明の名称も神秘的です。
発明の名称:実証科学(風林火山)
概要:どこを引用しようかと迷うほどの逸品です。取りあえず、水素がポイントのようです。発明の名称の「風林火山」と関係なさそうです。
発明の名称:宇宙関数
概要:宇宙関数とは、X=1,2,4y=8、のことだそうです。これは、生命の細胞分裂数(1,2,4,8,16,32)に一致、するそうです。
発明の名称:影の界面張力
概要:超特大の「蟻」が居たとして、ではじまる影の界面張力。つかみもバッチシです。
発明の名称:無限係数
概要:今度は無限関数。水素を粘土のおもちゃと仮定する、ではじまりますが、酸素は分解好きの子供、とかいわれても、その後の話には関係ないですし。
高見 喬氏
早川さんからの“もちネタ”として情報提供いただいたB-Filer高見 喬氏です。
『「耳方面」の偉大なる発明家であります。審査請求するも、拒絶されているようですが、今後の活躍に期待大です。』とのコメントをいただいております。
発明の名称:耳鳴りの生命体発見と生命科学
概要:耳鳴りは耳の中にいる生命体が原因だという驚くべき発明です。
「日赤ならと行って神経内科の今井先生に、某、耳鳴は生命体が出しているのを発見して発表しているが協力してくれる医者に会いたいと云うと、松山はおろか、日本中探しても協力出来る医者はいないぞと云い切る。」(明細書より)
発明の名称:パールビン磁力ハイパワーマーク2磁力、磁力を使って発見した耳鳴とパキーソン病のポイント、低周波とバッテリーとイグニションコイルを使った、電気ショックと磁力の組み合わせである。
概要:ハイパワー磁力を使ってのパーキソン病、耳鳴り、アルツハイマー病を治療しようという発明です。
「【請求項1】パキーソン病のポイントと治療法パキーソン病には頭の左右にポイントが有るのを発見し、そのポイントに磁力を使って、頭のポイントを押える事で手の震えを治す方法。」(明細書より)
発明の名称:パールピン磁力に依る軟体健康マットを使った口内用カプセルとポイントチップパート−2
概要:歯の病気で腫れない痛まないが膿が出る病気(歯槽膿漏か?)を治療しようという発明です。
「するめを咬んで歯痛を起こした時、治ってから下右2番の歯から、押すと胡麻粒ぐらいの膿が出る様うになり、薬局に薬はないかと云うと、腫れない痛まないので膿だけ出るのを治す薬は作られてないと云う。」(明細書より)
◇その他の電波系B-File
その他の楽しい電波系B-Fileです。
発明の名称:各種のあらゆるアイデアを厳密に考える発明を自動的に考えるコンピューターの方法と、その子、そのまどの様に自動的にコンピューター・シミュレーションのそれによるそれの方法と、それによって発明可能な発明のすべて
概要:HIDETO特許や「AC、ACコミュニケーション情報システム」など、数々のB-Fileに情報提供されているB-Fileです。情報提供を行っているのは恐らく発明者の田中栄和氏ではないかと思います。
発明の名称:光子状態エネルギー量
概要:「すでに1万年以上の過去の事であるが、その事を覚えている。ガンマ線電流は私の背中より入り、指先よりレーザーとして放出される。その力は宇宙の天体を爆破できるのだと、自分では思っている。」(明細書より)
発明の名称:未来への仮説(定義及び思想等)
概要:「【要約】社会生活を営む糧となる未来性を含みつつ未解決からの脱出を思慮し現在から未知なる事柄にも配慮し未知との遭遇性を考慮し活性化、克服性化にも思慮されている。生きることの素晴らしさに力点が置かれて構成及び著作されている。」(明細書より)
要約になっていないのですが、要約しても仕方ないので、いいことにしましょう。
発明の名称:太陽の壺
概要:上品な語り口調の逸品です。はじめ日記っぽく話が進んでいくのですが、後半電波を発するようになるところが読みどころです。
「私の電気から発した宇宙の真ん中中心が太陽であると決定づける壺が焼けたのだ。」(明細書より)
発明の名称:原油を固型燃料化、動物、植物、鳥類、魚貝類、飲料物のインスタント化、還元化、家庭から出る野菜クズや、無害な産業ゴミ、燃えるもの全部の粉砕化、家庭電化用品(衣、食、住)気象関係、宇宙関係、医療関係、建築土木関係、工業用品関係についての方法
概要:「その時光(熱を帯びた)を発する事により、画像で処理する事も出来得るか。」(明細書より)
まあ、弱いですが電波系の部類でしょう。