書誌
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2002−85437(P2002−85437A)
(43)【公開日】平成14年3月26日(2002.3.26)
(54)【発明の名称】インポテンス治療等に用いるリング
(51)【国際特許分類第7版】
   A61F  5/41                 
A61N 2/08
// A61N 5/10
【FI】
   A61F  5/41                 
A61N 5/10 A
1/42 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2000−278066(P2000−278066)
(22)【出願日】平成12年9月13日(2000.9.13)
(71)【出願人】
【識別番号】500429893
【氏名又は名称】福崎 昭一
【住所又は居所】東京都目黒区三田1−4−3−309
(72)【発明者】
【氏名】福崎 昭一
【住所又は居所】東京都目黒区三田1−4−3−309
(74)【代理人】
【識別番号】100069420
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武
【テーマコード(参考)】
4C082
4C098
4C106
【Fターム(参考)】
4C082 AA07 AV11 
4C098 AA05 EE02
4C106 AA01 BB12 CC01 EE05 EE07 FF03 FF04 FF09 FF16

要約
(57)【要約】
【課題】 インポテンス治療等に用いるリングのリング内径の調整を容易にし、かつ充分な装着圧を付与し、更に優れた装着感を創出する。
【解決手段】 円周上の一部を分離して開放部4を形成したC形リング状ゴム3に、円周上の一部を分離した弾性体から成るC形リング2を内蔵させてリング1を構成する。




請求の範囲
【特許請求の範囲】
【請求項1】 径方向に弾性を備える一部を分離した環状リングを、外装リング内に内装することにより構成したことを特徴とするインポテンス治療等に用いるリング。
【請求項2】 前記環状リングは、金属または非金属の磁性または非磁性の弾性部材にて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリング。
【請求項3】 前記環状リングは、形状記憶合金またはスプリング合金式にて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリング。
【請求項4】 前記環状リングは、環状方向間に磁気部を形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリング。
【請求項5】 前記外装リングは、弾性を備える合成樹脂、ゴムまたはシリコンゴム等の合成ゴムにて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリング。
【請求項6】 前記外装リングは、弾性を備える合成樹脂、ゴムまたはシリコンゴム等の合成ゴムにラドン、トルマリン等の血流改善物質を包含して形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリング。

詳細な説明
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、男性性器の勃起機能の増強、回復あるいは早漏、遅漏の改善、その他、性行為の補助等に用いるリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、陰茎の勃起不全、早漏、遅漏の改善、あるいは勃起しても持続できないことにより正常な性行為ができない人のために、これらの問題を解消するべく各種の勃起機能回復補助具が開発されている。
【0003】この補助具として、例えば、実開平6−80413号公報に開示された衛生リング、特開平9−47465号公報に開示されたインポテンス治療用リングが公知である。
【0004】実開平6−80413号公報に開示された衛生リングは、図4に示すように、形状記憶合金のモノフィラメント11(線径20μm)を複数巻回して円環状に形成し、予め設定した温度雰囲気で初期円環径から形状記憶した作用時円環径に僅かに小径になるように温度付勢するか、あるいは初期弾性係数から作用弾性係数に弾性係数が大きくなる方向に弾性付勢したもので、陰茎の基根部、あるいは陰茎に被着したコンドームの基根部に外挿装着して使用するものである。
【0005】また、図5に示すように、形状記憶合金のモノフィラメント12(線径50〜100μm)にて形成した環状体の一部を切離し、作用時の温度にて円環径が縮小するように設定されたものが開示されており、これらを装着することにより勃起を持続さるものである。
【0006】特開平9−47465号公報に開示されたインポテンス治療用リングは、図6に示すように、合成樹脂ゴム、天然ゴム等から成るリング13に所定間隔にて複数の磁気体14を内蔵させ、これを陰茎部に装着することにより磁気体14の作用にて陰茎の血流を向上させインポテンスの治療に効果を奏するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の実開平6−80413号公報に開示された衛生リングは、形状記憶合金のモノフィラメントを複数巻回して形成したリングそのものを陰茎に装着した場合金属からなるモノフィラメントが直接皮膚に接触することによる金属アレルギーや不快感が生ずるとともに行為中に男性並びに女性側の両者の皮膚を損傷する危険を生じ、さらに、コンドームを介して装着して使用した場合にもコンドーム自体を損傷してしまうという問題がある。
【0008】特開平9−47465号公報に開示されたインポテンス治療用リングは、エンドレスのリングに形成していることによりゴムを介して装着感が優れているもののリングの内径が一定であるため使用者に対応した適切な径方向の微妙な調整が困難であるという問題がある。
【0009】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、使用時における皮膚の損傷等の危惧はなく、リング内径の調整が容易であると共に充分な装着圧が得られ、かつ装着感が優れたインポテンス治療等に用いるリングの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明の請求項1の発明は、径方向に弾性を備える一部を分離した環状リングを、外装リング内に内装することにより構成したことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2の発明は、前記環状リングは、金属または非金属の磁性または非磁性の弾性部材にて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリングである。
【0012】本発明の請求項3の発明は、前記環状リングは、形状記憶合金またはスプリング合金式にて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリングである。
【0013】本発明の請求項4の発明は、前記環状リングは、環状方向間に磁気部を形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリングである。
【0014】本発明の請求項5の発明は、前記外装リングは、弾性を備える合成樹脂、ゴムまたはシリコーンゴム等の合成ゴムにて形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリングである。
【0015】本発明の請求項6の発明は、前記外装リングは、弾性を備える合成樹脂、ゴムまたはシリコーンゴム等の合成ゴムにラドン、トルマリン等の血流改善物質を包含して形成したことを特徴とする請求項1記載のインポテンス治療等に用いるリングでる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】なお各実施の形態において共通の要旨は共通の符号を付して対応させることにより重複する説明を省略する。
【0018】(実施の形態1)図1及び図2は本発明の実施の形態1に係り、図1(a)はインポテンス治療等に用いるリングの正面図、図1(b)は同上面図、図1(c)は同下面図、図1(d)は同側面図、図2は弾性体からなるC形リングの斜視図である。
【0019】本発明の実施の形態1におけるインポテンス治療等に用いるリング1は、図1及び図2に示すように環状リングとしての円周上の一部を分離して開放部4を形成した弾性体から成る帯状のC形リング2を、外装リングとしてのC形リング状シリコンゴム3に内蔵させたものである。
【0020】なお、前記弾性体から成る帯状のC形リングは弾性体から成る所要の径を有する線状のC形リング(不図示)にて形成してもよい。
【0021】前記弾性体から成るC形リング2は、例えばチタン合金等の非磁性体または他の磁性合金等の金属性板材あるいは図2に示す磁気形状合平板から成り、いづれも円周上の一部を分離して開放部4を形成したC形リングにて形成していることにより、陰茎に装着した際にその弾力にて陰茎を締めつける方向の力が作用し脱落を防止すると共に陰茎の勃起を持続させることが可能となっている。
【0022】そしてこれらの弾性体からなるC形リング2はシリコンゴム3に内蔵されていることにより、柔軟性を有するシリコンゴム3を介して陰茎にソフトに接触することが可能となり優れた装着感を創出することができるものである。
【0023】因みに、シリコンゴム3は乳白または適宜の色に着色した抗菌剤入りのものを使用している。
【0024】また、非磁性体のC形リング2の場合は、弾性力による締めつけ効果を奏すると共に、磁性体のC形リング2による場合には、これを磁化することによりNS極の磁界を形成し、この磁界により放出する磁力線にて陰茎の血流を向上させる効果が得られるものである。
【0025】本実施の形態のリング1によれば、円周の一部が切り離された弾性体からなるC形リング2をシリコンゴム3に内蔵することにより、内径の調整幅が広くなると共に、弾性体からなるC形リングの弾性力を補って締めつけ力を発揮させることが可能となる。
【0026】この構成のインポテンス治療等に用いるリングは、シリコンゴム3の柔軟性により優れた装着感を創出することができる共に、弾性体からなるC形リング2の弾性力にて陰茎を締めつけることにより脱落を防止すると共に陰茎の勃起を持続させることが可能となる。
【0027】(実施の形態2)本実施の形態のリング1では、前記実施の形態1における弾性体からなる帯状C形リング2(または不図示の線状C形リング)を形状記憶合金にて形成した場合の実施の形態で図面は実施の形態1と同様である。
【0028】形状記憶合金は、温度の変化により所定の温度にて記憶した形状に変形する性質を有することを利用するものであり、本発明では、装着時に初期状態として大径を保たせて装着を容易にすると共に、作用時には装着部の温度が伝達することにより記憶した形状に縮径して陰茎を締めつけることが可能となるものである。本実施の形態によれば、前記実施の形態1において弾性体からなるC形リング2の弾性力について、そのC形リング2の本体のスプリング作用による縮径効果に加えて形状記憶合金が温度変化により記憶した形状に変形、即ち縮径することにより陰茎を締めつけることが可能となる。これにより前記実施の形態1と同様な作用効果を得られる。
【0029】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形態3を示し、図3(a)は環状リングとしてのC形リングに磁気体を装着したリングの正面図、図3(b)は同側面図である。
【0030】本実施の形態では、前記実施の形態1及び2のリング1におけるC形リング2の円周上における複数箇所に磁気体5を装着すると共に、C形リング2及び磁気体5を外装リングとしてのシリコンゴム3に内蔵させたものである。
【0031】図3は、その1例として形状記憶合金からなるC形リング2の内側に4個の磁気体5を所定の間隔にて配置したものであり、磁気体3を陰茎に近接させることを可能に構成している。尚、図中、6a,6bは開放端に設けた凸部,7は中央部に設けた凸部で、快感を向上する作用を有する。又、磁気体5の個数については4個に限定されず、2〜5個等、任意の個数による実施が可能である。
【0032】本実施の形態によれば、前記実施の形態1及び2の作用効果に加えて、C形リング2に装着した磁気体5の作用により陰茎の血流を向上させることが可能となる。
【0033】(実施の形態4)本実施の形態では、図示しないが前記各実施の形態1〜3のリング1における外装リングとしてのシリコンゴム3に血流改善物質を包含させたものである。
【0034】血流改善物質としては、例えばラドンやトルマリン等があり、これらの物質をシリコンゴム3に包含させている。
【0035】本実施の形態のリング1によれば、前記各実施の形態の作用効果に加えて、シリコンゴム3に包含させた血流改善物質により陰茎の血流を更に向上させることができると共に疲労を回復させることが可能となる。
【0036】なお、前記実施の形態1〜4のリング1におけるC形リング2は、それ自体に弾性力を備える金属性の帯状または線状材にて形成する場合について示したが、その他の非金属性の弾性部材(例えば合成樹脂、合成ゴムに金属粉を混合した弾性部材等)にて形成することが可能である。
【0037】又、それ自体磁性体から成る場合には、着磁することにより、環状リングの適所をそのまま磁気部(実施の形態3の磁気体5を装着せず磁気部を形成することができる。)として形成することが可能となる等の任意の磁気体5(磁気部)の構成を得ることができる。
【0038】さらに、外装リングとして挙げたシリコンゴム3については、これに換えて弾性を備える合成樹脂、ゴム、あるいは合成ゴム等により形成することができるとともに、これらの弾性部材にて前記環状リングとしてのC形リング2を一体成形した場合の実施に換えて、必要な場合には、両者(外装リングと環状リング)を別体に形成し、これを組み合わせる(環状リングに外装リングを装着)ことにより形成することが可能である。
【0039】又、リングの形状を大きくする等の設計変更をすることにより、本発明のリングをブレスレット型(ブレスレットとしての使用)あるいは血流改善治療器としても使用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインポテンス治療等に用いるリングによれば、径方向に弾性を備える一部を分離した環状リングにより、使用者に対応した適切な径方向の微妙な調整をしつつ、適切な装着性能を発揮するとともに皮膚の損傷の危険なく快適な使用をならしめ、かつ、環状リング本来の弾性力に加えて、外装リングの補助的な弾性により、陰茎部に対して適度な締着力を以って装着されるので、使用中の脱落を防止されるとともに、勃起を持続させることができる。
【0041】また、形状記憶合金にて形成した環状リングを外装リングに内装させ、作用時の温度にて記憶形状に変形させ縮径することにより上記と同様な効果が得られる。
【0042】更に、環状リングを磁化してNS極を形成することにより放出する磁力線にて陰茎の血流を向上させることが可能となる。
【0043】また環状リングの円周上複数箇所に磁気体を装着し、又は外装リングの形成材料中に血流改善物質を包含させることにより更に血流の向上効果が得られる。

図の説明
【図面の簡単な説明】
図1】インポテンス治療等に用いるリングの正面図(a)、同上面図(b)、同下面図(c)、同側面図(d)である。
図2】弾性体からなるC形リングの斜視図である。
図3】C形リングに磁気体を装着したリングの正面図(a)、同側面図(b)である。
図4】従来のインポテンス治療等に用いるリングの説明図である。
図5】従来のインポテンス治療等に用いるリングの説明図である。
図6】従来のインポテンス治療等に用いるリングの説明図である。
【符号の説明】
1 リング
2 弾性体からなるC形リング
3 シリコンゴム
4 開放部
5 磁気体
6a,6b,7 凸部

図面
図1


図2


図3


図4


図5


図6